宗像沖ノ島 磯釣り 釣行日記 |ケーソン西テトラ 2019.2.26

前回惜しくもクロが釣れなかった伊藤会長が「クロが食べたい」というので船に予約を入れる。当日は23時頃まで仕事なので、この時期は3時に出航しているフィッシングアクアを利用することにした。

それにしても今回は釣行のイメージが湧かない。「久しぶりにフカセ仕掛けでがっつりクロを狙うか?」それとも前回同様、「上カゴ仕掛けでヒラマサを狙いながらクロを拾うか?」正直最近ヒラマサは食べ飽きてきた。かなり悩んだが優柔不断で強欲な僕は「両方準備する」ことにした。中途半端な結果にならなければ良いが・・・。

↓↓前回の釣行はこちら

 

 

心配事・・・?|19:30

2人分の餌の予約も済ませ、上礁する瀬を考えながら仕事をしていたら電話が鳴った。

 

(ガチャ)

 

たけ「もしもーし、どうしました伊藤さん?」

 

伊藤会長「いやあ、実はちょっと・・・」

 

たけ「なんすかー?」

 

伊藤会長「申し訳ないとばってん、俺ドタキャンしていいかいな・・・?」

 

たけ「えっ!?どうかしたんですか!?」

 

伊藤会長「それがちょっと心配事があってくさ〜、風呂入って考えよったらそれがだんだん大きゅうなってきたっちゃんね〜」

 

たけ「えっ?心配事・・・?大きゅう・・・?」

 

たけ「なんか体でもどっか調子悪いんですか?」

 

伊藤会長「いや体はなんともないとばってん、ちょっと腰が痛いぐらいで・・・」

 

たけ「別に僕は大丈夫ですけど餌はキャンセル無理じゃないすか?」

 

伊藤会長「金は後で払うけん、使っといてくれんかいな〜」

 

たけ「わかりましたー」

 

伊藤会長「ごめんね〜、じゃあ気いつけて〜」

 

 (ガチャ)

 

それにしても心配事とはいったい・・・。釣行後にも釣果報告の電話を入れたが結局教えてはもらえなかった。餌はヤナイ釣り具が今回だけ特別にキャンセル扱いで船まで引き取りに行ってくれたそうだ。申し訳ない。

それにしてもさすが伊藤会長・・・、ドタキャンの理由が凄い。

 

 ケーソン西テトラ

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波もなく快速で沖ノ島到着。今回は全部で20人程。ギリギリまで悩んだが「ケーソン西テトラ」に上礁することにした。ここはクロの好ポイントで上げ潮が良い。仕事疲れで体調万全ではないがテトラが大きく危険な上に単独の為、より一層注意しなければならない。慌てず冷静に・・・。

ひとつひとつの動作に焦らず時間をかけてゆっくりと準備をする。すべての準備が整うのに普段の倍ほどの時間をかけた。既に時刻は6:00になろうとしていた。

夜明けまでまだ少し時間があるので全遊動の上カゴ仕掛けにケミホタルを装着して遊ぶことにした。前日は東側で昼間に底カゴで8枚ほどタイが釣れたそうだ。ガン玉を追加したりしながら何度か下げ潮を流す。

 

当日の潮はこんな感じ↓↓(沖ノ島は博多船溜よりマイナス40分)

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出典:潮汐なび

 

ケーソン西テトラの潮の流れはこんな感じ↓↓

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出典:Googleマップ

 

夜明けの・・・|7:00

うっすらと空が白みを帯び始めた頃。小屋島方面に向けて、下げ潮を流れるケミホタルが海中に引き込まれた。すかさず竿を立てる。なかなかの重量感で頭を振っている。ヒラマサだろうか。しかし喰ったと同時に左手前のテトラに向けまっしぐらに突っ込んでくる。頭が良い奴だ。「やばいそっちはやめて」。左のテトラに飛び移り、強引に上に上に巻き上げる。ラインがテトラに擦れるギリギリのところをなんとか交わし浮かした。一瞬、大きな頭でメダイかとも思ったが4kgクラスの立派な雄のマダイだった。しかし想像以上に左に走られた為、タモが遠い。片手で竿を操作し慎重に水面を引きずりながらテトラをよじ登る。なんとかタモにたどり着き、無事ランディング成功。

海にリリースしてしまってはいけないのでタモに入れたまま締める。そしてそのまま海でじゃぶじゃぶしてクーラーに放り込んだ。暑くなったのでネックウォーマーとニット帽を道具箱に投げ入れる。いやはやテトラは大変だ・・・。いつの間にか辺りはすっかり明るくなっていた。今日は予報通りの良い天気になりそうだ。日焼け止めを塗り偏光グラスをかける。

ひと段落して釣りを再開しようと竿を持ったら、オナガ針の9号が完全に伸びきっていた。危ない危ない・・・。

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沈黙の・・・|8:00〜

 

だんだんと「本命の上げ潮」に向け潮目が変わってきた。潮の変わり目こそがチャンスだと「今までの経験が僕に告げている」。しかし一向に仕掛けは弾かれない。8号ラインのタックルで開始したが、無言の海に痺れをきかせ6号ラインのタックルに持ち替える。時折フカセも試してみるが海からの返答は無い。 しかし僕はこの沈黙のおよその理由は理解していた。先ほどから「コンタクトレンズを装着した左目と右の目が僕に告げていた」。

 

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イルカだらけやないか〜い!(笑)

 

3〜4頭ほどだろうか?いや、もっといるかもしれない。撒き餌を撒くと竿2本先の辺りからも顔を出した。先ほど針にスレ掛かってきたキビナゴのような小魚でも食べているのだろうか。

いったん竿を置き休憩タイム。コーヒーでも淹れたかったが今日はバーナーも持参していない。冷えたおにぎりをむしゃむしゃ食べながらイルカウォッチングを決め込む。1組だけ2頭でぴったりと寄り添って泳ぐカップルがいるようだ。親子かもしれない。まあ可愛ええではないか・・・。サメよりマシだ。

話は逸れるが昔若い頃、奇才溢れる親友が「イルカパンチパーマ」という題名でブログを更新していたのを思い出した。懐かしくなり検索したが残念ながら見つけることは出来なかった。イルカパンチパーマ・・・。すごいネーミングセンスだ。彼が創ったどんな音楽よりも衝撃的だった。

 

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待望の・・・|9:00

潮は完全に本命の「上げ潮」に変わった。いつの間にかイルカ君たちも姿を見せなくなった。たまに上カゴが海中に引っ張られるが竿には乗らない。ガン玉で仕掛けの角度を調整しながら何度も流しているとようやく乗った。かなり沖だ。難無く姿を見せてくれたのは40upのクチブト。先程と同様、タモの中で締めクーラーボックスに放り込む。これでようやく2尾目だ。

その数投後だった。先程より格段に強烈なアタリで一気に竿が締めこまれる。6号ラインの3号竿で必死に耐える。ヒラマサか、もしくは大ダイだろうか。より勝負しやすそうな隣のテトラに竿を立てたまま素早く移動する。しかしこれが命取りとなる。一瞬の隙をついて相手に根に潜り込まれてしまった。何度かラインを張ったり緩めたりを繰り返したが無機質な感触しか伝わってこない。諦めて思い切り引っ張ると、先程まで大物と繋がっていたであろう針が付いたまま帰ってきた。悔しい。顔だけでも見たかった・・・。

それにしてもやはりこの辺りは浅い。浅いところだと竿2本ぐらなのかもしれない。このポイントでは良型のヒラマサと戦うのは難しそうだ。こういう経験と知識こそがきっとデカマサと出会う為の一歩になることを信じる。

 

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 やる気復活|11:00

それからも試行錯誤を繰り返すがいつの間にか再び沈黙に包まれている。ケーソンの東側に2人降りていたので休憩がてら様子を見に行くことにする。手袋をはめてテトラをよじ登る。慎重に・・・。慎重に・・・。

東側は思っていたより北東よりの風が強い。6m程だろうか。お二人とも本流は流さず、水道で並んでフカセをされているようだ。正直あまり釣れてないだろうと思いつつ声をかける。1人の方がそれっぽい顔で頭を2〜3度横に振る。やはり思わしくないのだろう。すると隣にいるもう1人の方が何やら背後の方を指差している。若干だがドヤ感が滲みでている。近寄ってみるとスカリに2枚、40cmクラスのクロちゃんが。とりあえず「おおー」などと社交辞令の歓喜をあげていたら隣にもう1つ大きめのスカリが・・・。引き上げてみると・・・。

釣れてますやーん

40cm前後が7〜8枚ほどだろうか。これでも5枚ほどバラしたとのことだ。すかさず偏光グラスを投げ捨て、メモ帳とペンを用意し正座して教えを乞う。「ふむふむ、ハリスは1.7号。棚は竿1本以上は入れてらっしゃる」。なるほどなるほど・・・。

 

 

怒涛の終盤戦|〜納竿14:00

鼻歌スキップで釣り座に戻り、フカセタックルで釣りを再開する。偏光グラスをかけてもクロの姿は確認は出来ないがこっちにもいるはずだ。3号ハリスだがイケるだろう。

答えは1投で帰ってくる。完全に気持ちの問題だった。沈め気味だったウキが視界から消えた。少し小ぶりの35cm程だが丁寧にタモですくった。サイズはアレだが久々のフカセでの釣果が嬉しい。

それからも最近の僕にしては珍しくフカセに没頭して3〜4枚ほど追加した。しかし潮が上滑りしていて、色々試したが気持ちの良いアタリを引き出すまでには至らなかった。

13時過ぎに再度「下げ潮」に変わった。今日は上げ潮は緩いが、下げ潮は激流だ。さあ、楽しい釣りの残り時間も少なってきた。ここからはまるで「アクション映画のクライマックス」のように。いや「花火大会のフィナーレ」のように何でもかんでも投げまくる。赤字覚悟の出血大サービスだ。フカセ仕掛けに上カゴ仕掛け。クロの撒き餌を柄杓で撒き、絞ったボイルで砂かけババアのように追い打ちをする。まだ若干凍ったままのボイルも半分に砕き、室伏の如く綺麗なアーチを描き放り投げる。ついでにあの子との思い出や、消したい過去も一緒に放り投げたら涙で前が霞んで見えなくなった。

 

最後の最後に上カゴで良型のクロを仕留め納竿とした。

 

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釣果報告

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タイ4kg × 1

クロ35cm〜45cm × 6枚

 

まあ大漁とまではいかないが家族で食べるには十分だ。港に帰り写真撮影。他の釣り客もたくさんクロが釣れたようだ。中でも「タコ足」が50upを筆頭にクーラーとバッカンが真っ黒けっけだった。他にもここ数日は「本ワレ」でヒラゴが入れ食いしているようだ。 

今回の釣行を振り返りると、結局1番興奮した瞬間はカゴで大物をかけた時だった。やはり僕は「フカセ釣り師」ではなく「カゴ釣り師」だと改めて実感した。

 

家に帰り釣った魚は美味しくいただいた。しかしクロは同じクチブトでも前回「中バナ」で釣った奴の方が格段に美味しかった。西テトラのクロは全体的に腹の中もドロッとしていて、脂の乗りもイマイチだった。真鯛の方は相変わらずで、神経締めまでしたにも拘わらず少し身がゆるかった。水っぽいとでもいうのだろうか。刺身で食べるには弾力が物足りない。沖ノ島の真鯛はいつもこんなだ。

 

さて、そろそろ宗像沖ノ島に今年もあの時期がやって来る。クロ釣りはこれぐらいにして12号の道糸でも巻き替えましょかね。

 

それでは皆さん良い夢を・・・。

 

僕の使用タックルのおすすめ!!

↑↑何と言ってもお気に入りの点はこの上ない「しなやかさ」。商品ラインナップも14号まであって様々なシュチエーションに対応してくれます。デカマサ狙いでは12号や14号をメインで使用していますが、強いのにゴワつきません。ヒラマサは赤や黄色などの色物を嫌うという噂もありますしね。

 

↑↑ハリスはこれを使ってます。こちらも道糸同様、「強くてしなやか」です。結構良い値段しますがハリスは大事ですもんね。確か商品ラインナップは12号までなので、14号、16号はクレハのシーガーエースを使ってます。僕はいつも釣具屋で買うより安いので、清水から飛び降りる覚悟で楽天市場でまとめ買いしてます。

 

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